どんな病気?
房水という目の中を流れている水の流れが悪くなり、目の硬さが硬くなり、目の奥の神経が傷み、見えない部分(視野欠損)が出てくる病気です。
いつなりますか?
40歳以上の人ではおよそ17人に1人がなるといわれています。若い人は少ないですがなることもあります。
症状は?
かすみ目や見えないところを感じることがありますが、何も感じないこともあります。検査で発見されることがほとんどです。急性発作の場合は、激痛とみにくさが起こります。
検査は?
目の硬さ(眼圧)は空気で測る方法と、器械を直接黒目に当てる方法で測定します(目薬をしますので痛みはまったくありません)。目の奥の視神経乳頭(神経の束)と眼底の神経の状態を調べ、神経の傷み具合を調べます。隅角(ぐうかく)という水の出口を調べたり、必要に応じて、見えないところがないかを検査します(視野検査)。
経過は?
放置すると神経の傷みが進み、気にならなかった見えない部分(視野欠損)を感じるようになり、視界が狭くなっていきます。
治療は?
目の硬さを抑える目薬や時には飲み薬で治療します。目薬や飲み薬が効かなくなった時や、神経の傷みが止められない時は手術(ろ過手術)をします。
治療(手術)をすると?
基本的に治療は今の状態を保つのが目的ですので、残念ですが一度傷んだ神経は元には戻りません。