

コンタクトレンズの利点と欠点は、色々なところで説明されていますので、趣向を変えて、めがねの利点・欠点と比べてみましょう。
めがねの欠点 |
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コンタクトレンズの利点 |
フレームがじゃまで視野が狭い |
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じゃまなフレームもなく視野が広い |
スポーツの時にずれる、ぶつかると壊れたりして危険 |
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ソフトレンズなら激しいスポーツでも大丈夫、ハードレンズでも大きな衝撃がなければ装用可能です。 |
汗をかくとズレ落ちる、めがねの重さが気になる。度が強いとレンズが厚くなり重いめがねになる。 |
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汗をかいてもずれることがなく、重さも感じません。もちろん度の強さも関係ありません。 |
度数が大きいと実際より大きく見えたり、小さく見えたりする。左右の目に差があると、右目の見え方と左目の見え方で差が出てしまう。 |
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めがねのレンズは目から約1.2cm離れているため、外から入った光が目に届くまでの間に像が縮小(拡大)されてしまいます。コンタクトレンズは目の上に直接乗せますので、網膜上の像の縮小(拡大)はほとんど起こらず、物の大きさも自然です。 |
近視が強いと目の大きさが小さく見える。遠視だと逆に大きく見える。(若い人はわからないかもしれませんが…ケントデリカットは遠視が疑われます) |
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もちろん大きさは変わりません。 |
視線がレンズの中心から大きくずれると(横目の時など)、物が実際の場所とずれて見える。(プリズム作用) |
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プリズム作用はほぼ問題になりません。 |
レンズ特有のボケや歪み、色のにじみや像の端が色づいて見える(収差、色収差)ことがある。 |
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収差もほぼ問題になることはないです。 |
円錐角膜やある種の乱視ではめがねでは視力がでない。 |
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コンタクトレンズを装用すると、角膜とレンズのすきまが涙でうまり、あたかも一つのレンズのようになります。ですので角膜の表面にひずみやゆがみがあってもある程度矯正できます。 |
雨の日にレンズが汚れる |
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雨が降っても大丈夫です |
温泉に入ると調子が悪くなる(レンズコーティングのトラブル) |
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温泉や入浴は問題ないです。しかし、紛失に注意が必要です。 |
室内に入ると急に曇ったり、ラーメンを食べる時に曇る。 |
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正常なコンタクトレンズが湿度の変化で曇ることはありません。ラーメン食べても曇りません。 |
睫毛が長い場合レンズに触れる。マスカラなど睫毛を長くする化粧が難しい。 |
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めがね特有の問題です。 |
帽子をかぶる時にじゃまになる |
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コンタクトレンズでは問題になりません |
めがねをしたままだと化粧ができないし、はずすと見えない |
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お化粧はコンタクトレンズをしてからするのがよいです |
めがねが似合わない |
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コンタクトレンズの利点として、素顔の自分を見てもらえる点があります。めがねをやめて性格まで明るくなる人もいます。 |
当たり前ですが、めがねをかけているのが他の人からわかる |
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コンタクトレンズをしているか、他の人からはわかりません(あまりメリットはないですが…) |
大災害時、めがねがなくなったら(作れなくなったら)どうしたらいいの? |
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2004年11月、新潟県中越地震災害で、県の眼科医会は1日使い捨てレンズを無料で配布しました。眼鏡は左右の度の組み合わせがありますから作り置きはできません。さらにレンズをフレームに固定する作業が必要です。コンタクトレンズは自分の度とベースカーブさえ覚えていれば、レンズさえ供給されればすぐに装用できるので、このような非常事態に対応しやすいと思います。 |
めがねの利点 |
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コンタクトレンズの欠点 |
練習不要で小さいお子さんでもかけられる。 |
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着脱に練習を必要とします。 |
レンズの消毒などのお手入れ不要 |
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一日使い捨てレンズ以外は、お手入れが必要です。 |
めがねをかけることでの乾きや異物感はない |
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コンタクトレンズはどのようなレンズでも直接角膜(黒目)を覆いますので酸素不足が発生します。また、角膜に傷がつくこともあります。 |
めがねが原因で目が痛くなることはない |
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ハードレンズの下にゴミが入ると痛いです。ソフトレンズの場合はレンズが大きくあまり動かないので入りにくいですが、入っても痛みを感じにくく、傷がついてしまうことがあります。 |
忘れてくることはあっても、紛失はしにくい。 |
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装用中に落ちたり、洗浄中に流してしまったりで、紛失する可能性が常にあります。 |
かけたまま眠ることができる。 |
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連続装用レンズ以外は、寝る前にはずさないといけません。 |
正面から飛んでくる小さなもの(虫や小石、鉄粉、液体も含めて)が目に直接入ることを防ぐ。(あまり大きなものはめがねが壊れてかえって危険です) |
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外来物から目を守る力はめがねに劣ります。 |
目の病気でもめがねをかけることができる。 |
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目の病気の時は基本的にはコンタクトの装用はできません。ただし、角膜の病気などで治療としてレンズを装用することもあります。 |
装用時間や使用期限がない(レンズの傷やフレームの破損などで限度はありますが…) |
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一日の装用時間、開封してからの使用期限があり、厳重に守らないといけません。 |
3ヶ月毎に診察する必要はない。(めがねが合っているか、進行がないかの検査は時々した方がよいと思います。) |
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定期的な検査が必要ですし、少しでも異常を感じたら、早目の受診が大切です。 |
アレルギーがでることはない。(フレームが特殊な素材の場合は出ることもあります。) |
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コンタクトレンズは自分の体ではない異物ですし、レンズには必ず汚れがつきます。体質的に敏感な方はアレルギーが出る可能性があります。 |