院長の小話

2006年12月27日No.4 「神の手」福島孝徳先生

先生の言葉を忘れないように、財布に先生の名刺を入れています。


寒い日が続いております。

最近、ご紹介で来てくださる方が増えており、うれしい限りです。

「娘にすすめられて来ました」「知り合いから聞いて来ました」「隣の人から聞いて来ました」

来てくださった方のご期待に添えるように診療するのはもちろんですが、紹介してくれた方のご厚意を裏切らないように感謝の気持ちを持って丁寧に診療させていただいております。とてもありがたいです。

「北村先生、一人の患者さんを満足させてあげれば、もう一人の患者さんを紹介してくれる。しかし、一人の患者さんを不幸にすれば、十人の患者さんを失う」

以前、アメリカから帰って来ていた脳外科医の福島孝徳先生に、お食事(ビール園でのジンギスカンでした)をご一緒した際に言われました。「神の手」と言われて情熱大陸やその他のテレビに出ている先生ですが、私はその言葉が忘れられません。

「緑内障ってどんな病気ですか?」
「白内障はすすむと失明するのですか?」
「どうして人間の目って二つあるの?」
「黄斑症の光線力学療法ってどんな治療ですか?」
「レーシックは危険な手術なんですか?」
「ノロウイルスってどんな病気なんですか?」
「1歳の娘の目はどれ位見えているんですか?」・・・・・

毎日、色々な質問を受けます。以前、病院勤務の時は再診予約が1日に50人程度入っていました。9時から17時までお昼も休まずに診察しましたが、単純に計算すると一人9分36秒しかかけられません・・・。いつももっと時間をかけてお話を聞いて、説明してあげたいと思っておりました。

今は時間に余裕がありますので、たわいもない世間話も含め、十分な説明を心がけています。もちろん、わからないことは正直に言って、次の診察までに調べるか、後日電話で伝えるようにしております。私に「神の手」はありませんが、「聞き上手話し上手な医師」になりたいです。

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