院長の小話

2007年02月13日No.5 「白内障って怖い病気?」


白内障の治療で通院されている方から色々な質問を受けます。
「白内障はどんな病気?」

目の中には水晶体というカメラでいうところのレンズのようなものが入っています。
この水晶体の中身のタンパク質が色々な原因で変性して、濁ってくるのが白内障です。
水晶体が濁ると、光が通りにくくなったり、乱反射するので視力が低下します。

「なぜ白内障になるのですか?」

原因で最も多いのは加齢によるものです。髪が白髪になるのと同じですとよく説明しております。
個人差はありますが、誰でも年をとるにつれ、白内障になっていきます。アトピー性皮膚炎によるものや生まれつきのもの、ケガや薬の副作用で起こる白内障もあります。

「どれくらいの人がかかるの?(有病率)」

白内障の初期変化(何らかの濁り)は40歳代で40%、50歳代で65%という統計結果もあり、視力が0.6以下に下がるものは50歳代で約1%、60歳代で約4%といわれております。

「どういう症状がでるの?」
  1. かすんで見にくい、ぼやける
  2. 二重、三重に見える
  3. 光がまぶしい(特に夜間に)
  4. 眼鏡をかけてもよく見えなくなる

白内障の型によっては一時的に近くが見やすくなることもあります。

「治るんですか?」

日常生活に不自由がなければ、点眼薬により進行を遅らせることができます。
しかしながら治ることはないですし、薬の効果も個人差があります。

「手術はいつすればいいの?」

日常生活に不自由を感じるようになった時が手術のタイミングだと思います。
よほど進行していない限り手遅れになることは少ないので、ご都合やご家族とゆっくり相談して決めるといいと思います。他の病気がなく、問題なく手術が行われると視力は回復します。

当院では、進行具合をモニターに映して説明しております。また視力等、進行具合の指標となるものは、直接御本人にお伝えしております。

点眼薬の処方はいつでも承っております(もちろん土日も可能です)。お気軽に御来院ください。

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