院長の小話

2014年07月20日 no.94 駅前北村眼科の特徴(その2)

 今月の小話も先月に続き、駅前北村眼科の特徴を説明したいと思います。繰り返しになりますが、当院は平成17年に開業してから8年目になり、今年の4月にエクスから明治屋ビルに移転しました。駅から徒歩2分というたいへん駅に近いクリニックで、南は南富良野、北は稚内まで、多くの方々に来院していただいております。当院の特徴として、コンタクトレンズや眼鏡処方の患者様が多い点があり、前回の小話93でご紹介させていただいた通りです。今回の小話では、他の特徴について説明させていただきたいと思います。

1.ワック治療

 当院では学童の偽近視(仮性近視)の治療にワックという機器を使用しております。偽近視の治療は点眼治療がメインですが、来院時にワック治療を行うことで、治療効果が高まると考えております。3分程度、映像をのぞいて見てもらうだけの治療ですので、小学生はもちろん、幼稚園児でも無理なく行うことができます。軸性近視といって、治らない近視の場合も多いですが、偽近視が疑われる場合は積極的に治療を行うことで、視力が元に戻ることもあります。

2.点眼薬処方

 当院では、白内障やアレルギー性結膜炎、ドライアイなどの点眼治療を行っております。土曜日も診療しており、平日に仕事の方も多数来院されております。日曜日は、院長の代わりにコンタクトレンズ専門の医師が診療しておりますが、通院されている方の点眼処方は可能です。点眼薬を処方するときは、なぜこの薬を使わなければいけないのか、どのような効果が期待できるかを説明しております。またステロイドなど副作用が出る可能性のあるお薬は、十分時間をかけて説明し、副作用が出ていないことを確認するために再診していただくようにしており、慎重な診療を心がけております。

 当院には、手術室やレーザー機器もなく、治療できる疾患に限界があります。治療できない場合は旭川医大や、総合病院に紹介させていただきますが、当院で治療できる疾患の場合は、できるだけ十分な説明をして、納得して治療を受けていただけるように心がけております。軽い重いに関係なく、病気になると、たいへん不安になるものです。原因はなんだったのか、いつごろ治るのか、そもそも治る病気なのか、この点眼薬はなぜささなければいけないのか、この症状はなぜ起きているのか、色々な不安を一つでも多く解消できれば、結果的に同じように治るとしても、それまでの間の時間の過ごし方に違いはあると思います。例えば一週間で治ったとしても、不安の多い一週間と安心して病気のことを忘れて過ごすような一週間では、まったく違うと考えます。他の医院では治療できるけど、当院では治療できない疾患はたくさんあります。しかし、他の医院では治療できないけど、当院だけで治療できる疾患は残念ながらありません。そこで、特別な治療ができないからこそ、同じ治療をするにしても、少しでも説明を多く、丁寧にして、不安を取り除けたらと思い、今まで8年間診療してきました。

 

 何か、病気のことで気になることがございましたら、お電話での質問も受けております。遠慮なくお伝えください。

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