院長の小話

2006年11月10日No.2 MRIとコンタクトレンズ


頭のMRI写真です。
前の二つの白丸は目玉です。

最近、ワンデーアキュビューディファインなどの処方が多いですが、カラーコンタクトレンズなどは、カラー着色剤に酸化鉄、酸化チタンが使用されており、MRI検査時にはレンズを外して検査をしなければいけません。

MRIとは、頭の中や、お腹の中の断層写真を撮る装置で、その原理として非常に強い磁気を使っています(鉄でできている移動用ベッドも飛んでいきます!)ので、微量の鉄でも発熱などを起こし、角膜(黒目)に影響がでるといわれております。

では、通常の透明なレンズは大丈夫かといいますと、コンタクトレンズと黒目の間に鉄粉などのごみが入っていると、やはり同様の影響が出てしまうため、レンズをはずしての検査が必要です。

ちなみに、似たような検査でCT検査というのがありますが、こちらは基本的にレントゲンなどと同じですのでレンズをはずす必要はありません。

最近になって問題になってきているようですので、皆さんも検査の時は注意してください。

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