院長の小話

2006年12月05日No.3 O2オプティクス

健康に対する関心が高まる中、自分の目の健康を考える方も増えてきております。

1ヶ月交換、ソフトコンタクトレンズの「O2オプティクス」について紹介します。(実際、私も今装着しております)
目にとってよいコンタクトレンズとは、酸素をよく通し、汚れにくく、乾きにくいものだと思います。

このレンズは、素材がシリコーンハイドロジェルというものです。もともとシリコーンは気体を通しやすく酸素を必要とする瞳に都合がよいのですが、水になじまないため涙が循環せずに瞳に張り付いてしまいました。そこで、ふつうのソフトコンタクトレンズの材質である、水を含むハイドロジェルを混ぜ、さらに表面をプラズマコーティングすることで水を弾かず、酸素をよく通すレンズが完成したと言われております。

利点

約6倍の酸素透過性
レンズにとってもっとも大切なことは酸素の通しやすさです。角膜の酸素不足が解消されます。

非イオン性なのでタンパク質などの汚れがつきにくい
汚れがつきにくいのでアレルギー性結膜炎などになりにくいです。

低含水レンズなので乾きにくい
含水とは、レンズに含まれる水の量のことです。通常ソフトレンズはレンズに水を多く含ませることで酸素透過 性を高めておりましたが、その反面レンズが涙を奪ってしまい乾きやすくなっておりました。このレンズは素材が酸素を直接通すため、含水率を低くおさえ、乾きにくくなっております。

欠点

値段が高い
今のところ高価なレンズです。

消毒剤に相性あり
基本的に過酸化水素タイプ(AOセプトなど)が推奨されております。(わからなかったら聞いてください)

その他
レンズが黄色くわかりにくい。サイズが少し小さいので最初違和感が出ることがある。などなど・・・

どのレンズもそうですが相性があります。私は今のところ問題なく装用しております。
興味のある方は、ぜひおためしください。

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